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「職人宣言」キャンペーンをご存知ですか。

「職人宣言」とは、日本の建築技術を受け継ぐ様々な分野の職人が、その文化を受け継ぎながらさらなる進化を目指す決意表明と、多くの方にその素晴らしい技術を知ってもらおうという活動です。そして2020年ユネスコ無形文化遺産の登録を目指すことになった「伝統建築工匠の技」を文化財修復技術という限定的な枠にとどめず、その技術を育んできた土壌であり、支え手となってきた日本の大工や職人全体の「技」に広げてもらうためのキャンペーンです。

今や日本の大工仕事を実際に目にすることも少なくなりました。時折耳にする宮大工と言えば、とても特別な普通の人には手の届かないもののように思われがちですが、寺社を造る宮大工同様、家を造る家大工も基本的には同じ技術と工法で建物を造っています。その技術はごく普通に一般住宅の建築に活かされてきたものです。​

この技術は長い年月の中で洗練され、日本全国に広まり、日本中の大工、各種の職人が基本的な部分を共有しています。曲がった木をなぜ住宅の梁や柱として据えることができるのか、どうすればそのような設計ができるのか、日本中の大工が当たり前のように知っています。その技術が日本人にしかできない空間づくりや意匠を生み出しています。2013年に登録された「和食」同様、世界に誇る「伝統建築の技」は、日本文化の土台であり、かけがえのない日本の財産であると考えています。

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